子どもと環境を守るママの会 勉強会 

2017.03.12 Sunday 01:45
0

     本日、午後2時から、富岡ふるさと会館にて、子どもと環境を守るママの会主催の勉強会がありました。

     籠橋弁護士、都築弁護士をお迎えして、今、私たちにできることは何かを学びました。

     会場には、200人近い方が見えて、熱気に包まれました。

     

    1.被害者の発表

    (1)近隣企業

    1)大森木材株式会社 社長様

    ・平成13年に新城に来て、プレカットを行っていて、120名の社員がいる。

    ・昨年の夏のこと、腐敗臭が建屋に充満してしまうので窓を閉めきって作業をしていたら、産業医から換気をするようにと言われて、どうしたらいいか困っている。

    ・250mほど離れた事務所にも悪臭が来る。その途中の駐車場にある車の中に臭いがあると苦情がでた。

    ・薬品のような臭い、土のような臭い、腐敗臭の3種類がする。

    ・H29.1.27 の寒い早朝、8時ころ、解放されたシャッターから吹き上がるように白い煙が吹き上がった。市役所の職員からの報告では、タナカの社員が工場内があまりにも湿気が強くて作業ができずにシャッターを開けたとのこと。その白い湯気が立ち上がるさまは、経験がないこと。

    ・いつも仕事中は夢中で悪臭も忘れることがあるが、周辺住民の方々は仕事から帰ってくつろぐときに臭いがするのは大変なことだと思っている。

    ・ママの会が何度も足を運んでくれることはすごいことで、自分たちもがんばっていきたい。

     

    2)株式会社動研 社長様

    ・動くもの研究する会社で、豊川、豊橋でもとはやっている。2007年に新城本社で操業を始めた。オートバイの風防や新幹線の窓の成形などを行っている。かつては新城への企業誘致のお手伝いもしてきた。

    ・私たちは、法人であり、立場上、法を犯さない限り「反対」とは言いづらかった。

    ・臭いは全くないと思っていたが、昨年の夏に暴力的な臭いがしてきた。まったく遮るものがなく、臭いの発生源からまっすぐ突っ込んでくる。

    ・新城市役所に苦情を言ったが、臭気指数の規制が18だと聞き、では今どのくらいかと聞くと10だと言う。タナカの工場が来る前も10だったとことで、まったく臭っていないということ。

    ・パートの面接した際に、「こんなに臭いところでは働けない。」と断られた。会社の存亡にかかわる事態。

    ・当社は、クリーンなイメージを大事にし、大切な顧客であるJRも環境配慮を大事にしていて整理整頓、清潔を厳しく追及している。そこにきて、顧客が来社した際に、「この生理的に受け付けない臭いはなんだ。」と言われ、当社のイメージが悪くなている。動研とは、新城のあの臭い会社ね、といったイメージがついたら存続にかかわる。

    ・市役所にも文句をいているが、ここの場所は、製造業だと聞いて来た。話がちがう。

    ・タナカ興業に出て行けとは言っていない。臭いを止めてくれと言ってるだけ

    ・市役所に苦情を言っても対応してくれないので、去年の9月から一切電話せず、独自に記録をとっている。

    ・臭気規制の18というのは、どういう臭いかかがせてくれと、環境課にいっている。何度も計っても10だという。今の臭いが10なら、18というのはとんでもない臭いだろう。

    今の技術をもってすれば、お金をかければ臭いをとめることができるだろう

    ・最近は、臭いを止めるために、植木を植えようかと考えている。

    ・魚の鱗の下からでる物質のトリメチルアミンは、水溶性である。雨の日に服に染み込んだこと、洗濯物に臭いがつくこともそれが原因ではないか。

    ・あの匂いをかぐとやる気がなくなる。

    ・ママの会の活動には敬意を表する。これからも頑張っていきたい。

    (ママの会から:悪臭レベルチェック表をつくったので、使ってほしい。)

     

    3)動研のパート 黒田在住のママさん

    ・駐車場で臭う。臭いを嗅ぎたくないが嗅ぐことが日課になってしまった。

    ・車で昼食をとる人も窓を閉めないとならない。

    ・去年の夏から、工場内でも臭いようになってショックでした。

    ・腐ったラッキョウにような臭い。

    ・臭うと頭痛がするので、頭痛薬を飲んで仕事をしている。

    ・今はいつも臭うわけではないけど、肥料登録がされてしまったので、これからもっとひどくなると思う。

    ・自宅の玄関で臭ったときにはショックだった。

    自分の住む町は、自分で守るしかないと思っている。いろんなことをいう方がいるのが、洗濯が干せないのはいやだという、そんな気持ちで、嫌なことは嫌だと言っていきたい。(涙)

     

    4)悪臭被害者の会 代表

    ・ウォーキングが趣味で1日1万歩を歩いて来たが、H28年2月8日に悪臭で吐き気と頭痛がした。

    ・被害届を市役所に出したが、臭うはずがないと言われた。

    ・市役所から、被害届を出すと市議には守秘義務がないから名前が公表されるかもしれないと脅されたが、かまわないと思っている。

    めまいや吐き気がしている人が大勢いる

    ・庭野の北山峠で臭いがしたが、数台前にタナカのトラックが走っていた。新城市内が悪臭にまみえる可能性がある。

    我が家は、もう洗濯物を外に干せない。太陽の臭いが嗅げないなんていやです

     

    5)近隣住民の手紙

    ・タナカ興業から数百メートルの家。

    ・1月27日は、すごい臭いだったが、それから、顔に湿疹ができた。

    ・子ども達は、外で遊んでいると痒いといって家に逃げてくる。肌着がかゆいという。

    ・2月なのにハエが飛んでいる。ありえない。

    ・来年1年生になる下の子に、上の子が、通学路になっているタナカ興業の前を歩く時には、「鼻を押さえないと絶対に通れん。」と教えていた。通学の行き帰りに我慢させていることが本当につらい。

    ・新城市に移って来たのは、喘息もちの主人が小学校1年生のときに新城に来てよくなった。そんな環境の良い新城だったが、今は最悪です。

     こどもが臭いから外で遊べない。そんな新城でいいのか。一部の問題だとかたずけないでください。どうか、助けてください。どうか、みなさんの力をかしてください。

     

    2.弁護士からのお話し

    ・悪臭は公害である。その原因が廃棄物である。この2つの問題がからんでいる。

    ・廃棄物は、要らないもの。何が何だかわからない、整理がつかないから、捨てるしかないものだから廃棄物である。

    ・今の社会は、循環社会といって、厳しく規制をしてきた廃棄物の規制緩和が行われていることが問題。その結果、フェロシルト事件などがおきている。

    ・本来は、近隣との話し合いが行われなくてはいけないが、循環社会だという名目で、なし崩しになっている。

    ・2つの規制。排出口での規制と地域全体での環境基準という2つ。

    ・悪臭は、悪臭防止法で規制されているが、環境基準はない。

    ・悪臭の規制は、公害の規制としては十分でない。

    ・臭いが不快に思うのは、身体が逃げたいと思っているからで、臭わない無臭の物質もある。

    ・音は輪のように広がるが、臭いは道のように進み、そこに来ると暴力的に感じる。

    ・行政は、住民の苦情があれば計測などをするが、計測するときに業者へ必ず事前連絡するので、悪い結果はでない。

    ・対応で大切なのは、「事実を記録する」こと。公害調停、民事裁判などを手がある。住民も勉強しなければならない。

    リスクアセスメント、リスクコミュニケーション。不安感とはいつもある。病気になるのではないか、因果関係があるとはわからないが、ないとは言い切れない。

     行政は、こういった不安感にも答えなければならない。

     旧来は、何が入っているかわからない廃棄物は、とりあえず捨てれば済んでいた。しかし、現代は、循環されてしまう。

    ・反対運動は、どういう成果をもたらすか。廃棄物処分場はどこかに作らねばならない。それでは反対運動はどうするか。それでも反対されることで知恵がでる

     例として、名古屋市の藤前干潟事件がある。市は廃棄物処分場がもう残量がないといって事業を進めたが、反対運動でどうにもならなくなったとき、本当の知恵がでた。市は徹底した廃棄物の減量化に方向転換し、結果的にうまくいった。

    反対運動の本質は、「地域を愛する心」である。この地域で生きて行きたい。この地域の子ども達に何を残したいかということ。

     湯布院の例がある。昔にダムができる予定があった。ダム湖を観光資源にしようという計画があったが、村を二分する反対運動であった。美しい村が残った。

     法律事務所としても、そういった地域を愛する運動に力を貸したいと思っている。

     

    3.質疑応答

    (1)反対運動をすると産廃業者に殺されたり、訴えられたりしないか。

    ・経験的に今回の例でそういうことはない。

    ・暴力行為があれば不適格事項になり、即、営業停止になるので、やらない。

    反対運動は、正常な権利行使であり、権利行使で損害賠償請求をされることはない

    皆さんの運動は、他に比べると未だ中程度である。まだまだ止められるところまで行っていない。もっと強くやってよい。

     門の前に看板を立てるとか、座り込むとか、やっているところもある。行政にもっと要求すべき。

     

    (2)今後の運動の方向は

    ・新城のことはまだよく知らないが、一般的に被害を見える化する必要がある。公害の研究者をつれてきて被害を明らかにすること、資金を積むこと。

    ・負けない限り、負けない。勝つまでやりつづけること。10個やって1個当たればよい。

     

    (3)環境保全協定について

    ・環境協定で成功している例があるが、それは、激しい反対運動の末に厳しい条件を付けた場合である。

    運動の引き際に締結する儀式のような協定は有害である。それ以上に反対しないと宣言するようなもの

    ・過去を振り返ってどうこういうのは、足を引っ張る以外の何物でもない。

     

    (4)市や県に苦情をいれているが、どうしたらよいか。

    ・行政は、対応しないと決めている。言い続けることが大事。たくさんのひとが文句をいいつづけること。

    ・行政と対決するのは2つある。一つは、行政の組織の権限構造を常に考える。行政の誰に攻撃を加えるかを考える

     もうひとつは、世論の高める。それは数である

    ・反対運動は、楽しいこと、まちづくり運動と連動することもよい。ただ反対では、やっているほうも嫌になってします。

     

    (5)通学路ということで差し止めはできないか。

    ・通学路というだけでは難しい。

    ・もう少し、くわしく検討してから対応したい。

     


     

     籠橋弁護士が「反対運動は、地域を愛する心」であると言って頂いたのが、うれしかった。

     「世論を高め、行政を動かし、新城で操業するのは割に合わないという状況をつくること」との、反対運動の方向性が見えてきました。

     

     今回の振り返りの会を4月9日(日)10:00〜、富岡ふるさと会館、で行うとのことです。

     

     

    category:産廃問題 | by:山本たくやcomments(0) | -
    Comment








       

    Calender
        123
    45678910
    11121314151617
    18192021222324
    25262728   
    << February 2018 >>
    ふるさとの未来をともに考えてみよう
    profilephoto
    東日本大震災復興支援
    ウルトラマン基金 ULTRAMAN FOUNDATION
    Selected entry
    Category
    Archives
    Recent comment
    Recent trackback
    Link
    Profile
    Search
    Others
    Mobile
    qrcode
    Powered
    無料ブログ作成サービス JUGEM