介護社会考

 今、介護施設の利用者満足度調査の考察を行っています。

 3,000人を超えるアンケートの中で、今そしてこれからの介護社会について考えさせられることがたくさんあります。

 

 「センサーマット」というのをご存知でしょうか。

 ベットから降りる場所に敷いたマットで、ベッドから降りようと足を置くとナースコールが鳴るのです。

 利用者は、自分で動こうとするとピーピー鳴って、職員が飛んできて「動いちゃダメ」といわれるので嫌だと言います。

 職員に聞くと、転倒による骨折事故の未然防止のための方策だといいます。

 

 私には、センサーによる拘束のようにみえます。

 人は、動物であり、動くもの。自由に動くことを妨げられるのは、つらいことです。

 

 このようになったのも、転んで怪我をしたりすると施設側を訴える家族がいるからです。

 だから、施設に入るときには歩けたのに、転倒防止のために車いすに乗せられ、そして歩けなくなり、ベッドからも自由に降ろしてもらえず、寝たきりになってしまいます。

 

 転んで訴えるような家族が、そのようなセンサー拘束の介護社会をつくっていくのです。

 私なら、何度転んでも最期まで自由でいたいと思います。

 


社会福祉助成「研究事業」決定

 介護現場で重要なのは、「被介護者」の声だと思います。

 介護保険制度でいう「要介護」という言葉は、介護が要るという、介護する側の、上から目線の言い方に見えるのですが、誰もが慣らされてしまっています。

 私は、被介護2、とかの方がいいと思います。

 介護が要るようになったのは、本人が悪い訳でなく、脳梗塞や脳出血などの病気や加齢が悪いのです。

 その被害者なのだという意味合いを感じる「被介護者」という言い方がいいと思うのですが。

 

 そんな思いの中で、「被介護者の本心を計る方法」について、一流の研究機関の助言を得るべく、「公益財団法人 日本社会福祉弘済会」の研究事業に挑戦をしてみました。

 

 その結果、昨日、研究助成の決定通知を頂きました。

(研究内容)

・事業名称:「介護満足の本心を聞き取る手法に関する研究」

・事業期間:平成30年4月〜平成31年3月

・趣旨:

 介護サービスのマネジメントにおいて、PDCAマネジメントサイクルの内、Checkについて、被介護者の意見が従分に反映されていないのは問題である。

 被介護者は、周囲への配慮から本心を言わないことが多い。

 例え言ったとしても、認知度の問題、被害妄想だとして取り上げられないケースもある。

 チェック機能の働かない介護現場では発展性がない。

 そこで、介護満足の本心を聞き取る手法が重要である。

 

 以上のことを裏付けるデータを取り、具体的には、当法人が行って来た「傾聴専門員制度」の有効性を実証したいと思います。

 


被介護力

 明日で介護施設の利用者への聴き取り調査がひと段落します。

 1月末から2か月ちょっと、約120時間、363名の方々とのお話しは、介護社会をどう生きるかの指針を頂く貴重なものとなりました。

 

・豪華な施設が利用者そっちのけで、家族の満足となっていないか。

・特養の入所資格が介護3になって、そこを追い出される利用者は、行き先のケアハウスなどで、介護度がまた上がったら、また追い出されるのではないかと不安の中を生活している。

・切り詰め、質素な生活が当たり前の自宅での生活に比べ、介護施設での生活は、余りにも贅沢だと利用者は感じて、気兼ねばかりの生活を送る者は多い。

 

 こんな例をみても、介護が市場化していることを物語っている。

 そのような介護社会で上手に生きるためにも、事前にしっかり「被介護力」を身に着けなければならないと感じます。

 現在の仕事がひと段落したら、この点を整理してみたい。

 

 なお、聞き取り調査では、昼食は、利用者さんと同じものを食堂で頂くことにしました。

 2か月間、平日は毎日、健康的な食事を頂いたおかげで、田原、渥美、豊田、武豊方面に毎日車を往復する過酷な日程でしたが、風邪をひくこともなく、無事に最終日を迎えることができました。本当に感謝です。

 一番のご馳走は、何と言っても3月1日のお雛様の特別メニューでした。

 


一期一会の毎日

 「介護社会を豊かに生きる」ためには、豊かな介護社会をつくらないとなりません。

 その一助となればとNPO事業で老人ホームの利用者満足度調査を行っています。

  2年に一度、平均して88歳ぐらい、100歳を超える方もみえ、まさに一期一会です。

 

 実際は、聴き取り調査などというのは烏滸(おこ)がましく、介護社会の実体験者から、我々は何をすべきかを教えて頂く毎日です。

 私が現在調査している施設は、素晴らしく、本音で満足度は、ほぼ100%です。

 「自宅よりここが良い」と言われる方が大勢います。

 その完璧な介護施設で、人は幸せに死ねるか? そこが問われていると感じています。

 

 「全てをあきらめることで、全てが楽になる。」

 今日、こういわれて、言葉を失いました。

 

 実も蓋もないというのか、自分に何ができるのか途方に暮れるという感じになります。

 人の生き方、死に方という崇高な課題に、何らかできることがあると思うこと自体が傲慢なことなのでしょうか。

 

 分かれる時、「2年したらまた来るで、それまで元気にしとってね。」というと、「あなたも元気で頑張ってね。」とニコッとしてくれます。

 昔、子どもの頃、おじいちゃん、おばあちゃんと居た頃を思い出し、心がホッコリします。

 そんな「笑顔のひととき」を頂けたこと、その一期一会、それだけでいい、そんな思いです。

 


 利用者満足度調査業務は、アンケートが返信されて来て、聞き取りを合わせて約3,000人の意見が集まりました。

 設問は、平均15問ほどですから、約45,000項目をデータ入力して、集計、グラフ化し、それぞれの施設ごとに分析します。

 ここ2年の中での社会情勢の変化が利用者の意見にも変化を来すと考えます。

 どのような変化が見えてくるか楽しみです。

 


 

 好きな「Pentatonix」のyoutubeを聴きながらの毎夜の作業です。

 

 

 


被介護の内情

 介護を受ける者の内情を知ると思いつまされることがあります。

 

・介護保険制度が改訂になり、特別養護老人ホームに入所できるのは「要介護3」以上になりました。

 したがって、体調が良くなり、介護3から2になると、特養を出なければなりません。

 

 実際にそうなって、ケアハウスに変わった方が見えました。

 ところがケアハウスは、介護2までですから、今度は体調が悪くなって介護3になったらケアハウスを出て行かなければなりません。

 しかし、特養が満室なら入れず、とりあえず、ショートステイを連続しながら空きを待つのでしょうか。

 

 実際にそうなるかどうかは別にして、常にこのような不安の中で生活をしなければなりません。

 被介護者の実情に合った制度改定が求められます。


介護サービス利用者の満足を求めて

 介護サービスの利用者満足度調査の仕事を受注しました。

 アンケート調査票は、約5,000枚で、設問数は、平均17項目で、食事、入浴、排せつ、設備の状況、職員の態度、楽しみなど様々なことを伺います。

 

 その中で、自筆は難しいが、聞き取りはできる方約400人には、私が直接話を伺います。 

 利用者本人からの聞き取り調査では、「満足」・「まあ満足」・「普通」・「やや不満」・「不満」との答えの裏側にある本音を聞き出すことができるので重要です。

 

 「顧客満足」は、仕事の要であり、一見あたりまえのようで、なかなか実践は難しいものです。

 顧客の満足を得ることが、楽しみであり、生きがいであり、自身のプライドにならなければなりません。

 顧客からクレームを頂けることは、自分の成長のためであり、顧客が無料で教えてくれたと喜ぶべきです。

 

 来年2月、3月は、聞き取り調査で愛知県内を回ります。

 いろいろなお話が伺えることが楽しみです。

 


介護施設の利用者満足度調査

 今年も介護施設の利用者満足度調査のお仕事をやらせて頂くことになりました。

 アンケート票の枚数は、5,000枚を超え、特養、グループホーム、ケアハウスなどの施設利用者、及びショートステイ、デイサービス、ホームヘルパー、ケアプランなどの在宅で利用される方を含みます。

 

 特に、自筆は難しいが、聴き取りはできる体調の方360人程には、聴き取り調査をします。

 2月から3月半ばまでの間は、平日は毎日、愛知県中の施設をまわりますので、新城にはいません。

 

 介護施設が我が家である利用者さんとのお話は、長寿社会のあり方を考えさせてくれます。

 どう生きるのか、人生とはなにかを大先輩方から教えて頂く、そんな楽しみがあります。

 

 


福祉の杜づくり

 介護施設サービスの利用者満足度調査で1000人ほど、一人20分、延べ330時間ほどの聞き取り調査をし調査報告書ができあがり、それを読み直していました

 その結果で思うのは、人生の結びの時期を幸せにすることが、活力ある社会をつくることになるのだ、ということです。

 

 以前に、視察研修で高福祉のヨーロッパ各国を訪れた際にも同様なことを思った覚えがあります。

 ノルウェーの街道をバスで走っていると、お年寄りを乗せたバスがひっきりなしに走っていました。

 ガイドさんに聞くと、ここは高福祉社会で消費税は高いが、税金をしっかり納めれば、老後は毎日バカンスですよと。

 社会保障とは、こういった国民の安心感、信頼感が支えているのだなあと思いました。

 こんなまちづくりをやりたいものです。

 

 2025年問題といわれ、団塊の世代が75歳の後期高齢者になる時に、全国で大量に介護施設が不足すると予測されています。

 10年後のその時になって、右往左往しないように、今から手を打っていかなければなりません。

 

 大都会からの介護難民を受け入れて、市内の需要を賄っても余りある施設の「量の確保」が必要になります。

 また、活き活きと生きることができるように、介護の「質の充実」も必要です。

 これらは、公助だけに頼らず、地域やNPOによる共助が必要です。

 さらには、介護予防、「健康なまちづくり」も大事なことだと考えます。

 こんな福祉の実が成る杜、「福祉の杜(もり)」が必要です。

 

 自分が将来、介護状態になって、ふるさとを遠く離れなければならない、明日の楽しみが何もない、そんな生活が待っているようでは嫌です。

 歳を重ねてもいつまでも明日の楽しみがある新城に住み続けたいと思います。

 

(調査報告書)

 


里帰り安産を願います

 もうすぐ、嫁いだ次女が出産のために里帰りしてきます。

 出産は、豊川インター近くの「リバーベルクリニック」で、昨年11月にオープンしたばかりの新しい病院です。

 ベルクリニックは、以前に新城市に進出するかと話があり、その話はなくなったのかなと思っていたら、今度、娘がお世話になるとは、ご縁ですね。

 病院は、お隣の豊川市ですが、距離は10km、車で15分ほどですから、比較的近くて安心です。

 先日、私も娘について病院をみせて頂きましたが、スタッフの方々に明るく親切に対応して頂き、とても安心しました。

 医療環境の充実は、安心安全の要と、わが身のことになると本当にそう思います。

 

 そして、じいじとしてできることは、心配したり、安心したり、そんなことしかありません。

 二人目の孫が無事に産まれてきますように。


元気な年寄りが国を救う

 高齢者施設の調査を終えて、個人的にいろいろ感じました。
 なんといっても「足を丈夫にしなければ」と思わされました。
 家に一人でいたけれど、杖のうちは何とかなるけど、車いすでは住めない。
 施設に来て、食事やお風呂は手伝ってもらってありがたいけど、トイレに世話になるのは本当に情けないと、皆さんおっしゃいます。
 歩けないと便秘にもなりやすくなります。
 夜にトイレに行けないとナースコールしなければなりません。やはり気兼ねします。
 元気なうちから足腰鍛えて、体重もコントロールして、いつまでも自立していたいものです。

 ロコモ(ロコモティブシンドローム)という言葉があります。
 運動器症候群のことで、骨・関節・筋肉などの運動器の働きが衰えると、くらしの中の自立度が低下し、介護が必要になったり、寝たきりになる可能性が高くなります。
 運動器の障害のために、要介護になっていたり、要介護になる危険の高い状態がロコモティブシンドロームです。
 それを予防する方法のひとつが「ロコモ体操」。いろいろ資料はありますので、若い人も知識だけは持っていましょう。

 医療費・介護費の公助、共助にも限界があります。
 自助、自分の努力が予防策としては最も重要です。
 元気な年寄りが国を救う。
 楽しく頑張りましょう。

 

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